正義の見方

 正義は警察の領域である。少なくとも表向きは法の裁きで全ては拘束されている。
 しかし、サイバーパンクでの正義は街のルールではないだろうか。
 人を物のように取引しておきながら世間に人権を訴える慈善家などいないだろうし、超技術の中心となるのは企業であり、企業は世間にばれないのならどんなにあくどい営業展開をも行うであろう。
 力が全てにけりをつけるのであれば、大事なのは経済的に、精神的に、物理的に「力」を身に付けることが自分のなすべき事であり、それを妨害する物を排除するのが正義だ。少なくとも多くの登場人物は「力」を主体として生きている筈である。
 私は思うに、その中でも自分のなすべき事、守るべき者の為に戦う存在。それはもはや伝説を追う探求者であって英雄とはまた一線を画するのではないか。
 犯罪者が、子供のために戦うというのはどうなのだろう、と考えさせられた今日この頃でした。

2004年11月17日 水曜日 東京N◎VAのプレイを思い出しながら。
                                    虫食いパン