走れメ○ス

 トーキョーN◎VA The Detonation公式シナリオ
「Lightning Tour」
 をプレイしました。ピコー氏の日記(http://d.hatena.ne.jp/alphasciesca/)にも紹介されているので二番煎じなのですが、軽くリプレイでも書いておこうかと。シナリオ自体はN◎VAにしては漫画チックな感じです。チキ◎●マシン猛レースみたいな空気が作品のあちらこちらを漂ってたり・・・・・・ちなみに私のキャラの視点から書きますので他は各自の脳内で補完して下さいな。
『Lightning Tour』
 それは世界一過酷なレース大会。オオサカM◎●Nを出発し、死国との境界線をひた走るセト・ロードを抜けるサバイバル。
 自転車から戦車、果ては飛行機やウォーカー(戦闘用機動兵器)の使用が許可されるというクレイジーな大会規定、襲いかかる自然の脅威や突然変異の化け物、そして他の選手の実弾を使用した過激な攻撃が行く手を阻む。
 己が全ての力を持って、運命の路を駆け抜けろ!!
 そんな謳い文句で始まった今回のシナリオ。参加した私のキャストはカゼ◎●=カゼ=フェイトの売出し中レーサー、ジン・ササキ。熱血漢でムダにさわやか系のナイスガイを作ろうと、戦闘系の技術は全て回避のみに絞り込むという暴挙に出る(といっても、特別ルールであるTP制度を聞き、むしろ運転を重視した形に)が、これが後々あだとなる。
 で、各プレイヤーがオープニングで得た様々な目的を背景に、ついにレースが始まる。
 神業で開始早々他の選手と距離を空けようとするアラシのプレイヤー。遅れてはなるものかと、切り札に使う予定だったブランチで速度を2倍にして後を追うジン。
「負ける訳にはいかないんだよ!!」
 という個人的には大好きな直情型のキャラを目指す。
 しかし、死国名物ミュータントに出迎えられていきなり窮地に立たされる選手達。
「おおっと、ここで群れをなした怪物達が選手達の前に立ちふさがる!!」
 とのマリオネットのレポーターの言葉とは裏腹に、約2名をのぞいた全ての選手がこの障害を難なくクリア。色々あって優勝候補がそくざに戦線離脱したのには肩透かしを食らった。
 そして、問題の第2イベント。トループ4体に今回の中ボス的存在がプレイヤーとNPCに襲いかかる……って、いまは先頭に俺とアラシの2人しかいないじゃねえか!!と、ロケットスタートを切って飛び出したあとに気付いた痛恨のミス。
「ふむ、ではトループはそれぞれアラシとカゼに攻撃を仕掛けるよ」
 model.XXあえなく故障。
「俺は、こんな所で終わるわけにはいかないんだよ!!」
 こんな序盤でPC1が自転車になると盛り上がりに欠けるだろうとのルーラーの配慮で、休憩中の時間を1シーン作ってもらうも、カードがまわらず修理を頼むには及ばない。そして、そんな様子を見たトーキーのPCが不信な行動をとる。
「お困りのようね、一体どうしたの?」
「車が故障しちまったんだ、俺はどうしても優勝しなけりゃいけないのに……そうだ、あんた確かそういうの得意だろ?賞金は全額あんたにやるから、何とかこいつを治してくれ!!」
 ここまではまあ、よくあるロールプレイの一場面だった。あえて交渉の判定をしなかったのはロールプレイにこだわった訳ではなく、どういう行動を取るつもりなのか牽制してみたのだが
「『そうねぇ。面白い絵が撮りたいのよね。そうだ、明日から裸でレースに参加するなら、修理してあげてもいいわよ』といって、交渉と脱がせの鬼を組み合わせします」
 という言葉に、いままでの熱血系のノリが凍りつくジン。数値的には抵抗できたのだが、ここで断ると修理その物を断られる可能性があると深読みする。(あとで本人に確認した所、ただの冗談であったらしい)
「分かった……ヘルメットくらいは被ってていいだろ?」
「まあ、私もそこまで鬼じゃないわ」
(翼、兄ちゃんはもうお前に会えないかもしれない)
 とか情け容赦の無い言葉に、脳内でそっと呟くジン。せめてもの抵抗に、交渉のスキルを使ってマスコミをシャットアウトするジンだが、社会的地位を失いたくなければ明日からは中継のカメラを寄せ付ける事すら危険である。(社会的に信憑性の低いN◎VAスポの記事にされた所で知らぬ存ぜぬを通せば問題は無い)
 ここに、文字通り“止まれない男”が誕生した。
 そして、これが全く新しいLightningTourの始まりでもあったのだった。彼が前代未聞の偉業を達成するとは誰が予想できたであろうか。
などと引っ張れるだけ引っ張って、次回へつづく。

 2004年11月20日 土曜日 リプレイの構想を練りながら
                                     虫食いパン