世界
世界を旅しはじめて、知ったことがある。
それは、冒険者の多さと、乱獲されるモンスターという狂った光景がごくごくまじかにあるということだ。
というか、この世界はモンスターを倒すという行為によって成り立っているといっていい。花を売って暮らすとか、冒険者相手に商売をして暮らすとか、そんな当たり前な生活をしている奴らもいるがそれはほんの一握りだ。
街を歩けば一目で分かる。冒険者で溢れているのがわかるだろう。
いつからなのだろう、こんな世界になってしまったのは。
人は闇を恐れて武器を持った。闇は駆逐されるべき存在で、それは正しいことだ。これが冒険者達の主張であるが、現実、邪悪なのはどちらなのだろうか。
モンスターの中には確かに危ない物が多い。それらを倒すのは生活を維持する為にも必要なことだ。フェイヨンのゾンビやスケルトンはほうっておけば街に溢れてくるだろうし、モロクのピラミッドやスフィンクスダンジョンに住むマミー達だって危険なことは確かである。
けど、ただゴミをや雑草を食べているポリンやドロップス、砂漠の中懸命に生きている小さなヒヨコであるピッキを狩るのは正しいことなのか?地下水道に溢れかえる様に出現した盗虫(ゴキブリ)は自然にそうなった物なのか?
疑問を持つこと、それが失われた真理へ到達する為の道標であると、私は思う。
もしかしたら、無法者と呼ばれながらも、何にも従わず自由な生き方をしているローグこそ、世界の本当の姿を知る賢者達なのかもしれない。
2005年2月19日 土曜日 ああ、駄文だなぁと思いつつ
虫食いパン