ついでに

 何か妙な単語*1にリンクがあったので関連事項を調べてみた。
 フリーターは初期は脚光を浴びるような存在だったという趣旨のことが書かれている。まぁ、ようは「低賃金で使いまわす事が可能」で、「いつ首を切ってもいい消耗品」なので「雇用主にとってとても魅力的」だという趣旨のことを書いてたりしたら中々痛快だと思ったのだが、そこらへんのことはあえて言及するまでもないと考えたのか、とくに関連事項はない。
 実際、アルバイトという形態は社員として雇用するよりも事業者にとってメリットが大きい様で、終身雇用という幻想がくじかれてしまった現在保身を考える企業がアルバイトという形を好む姿勢が増加する一方なのは誤魔化しようのない現実である。と、一時期脚光を浴びた「13歳のハローワーク」のなかで村上龍が語っていたのを読んだ後だと初めからそう言う意味で脚光を浴びていたのではないかと疑いたくなってしまう。ま、とどのつまり私のしている就職活動という席取りゲームは今後座席を減らしながら継続されると言うことだ。アルバイトを恒常的な収入源とするフリーターはリストラした後アルバイターとして再契約するという不条理が許されている様ではどんどん増加していくのであろう、という趣旨のこともさらりと書いている辺りこの作家はなかなかニヒリストの様子だが、正直その点について議論もなされないようだと皆「それが資本主義だから」と諦めているのか、それとも面倒なのか。少なくともこの問題を放っておくのだから、さぞかし世界の未来は希望に満ちていることであろう。

*1:無職