さあ、勝負だ

 まず最初に、カードゲームが漫画の世界のように重視されるからには、恐らくカードを扱う人間はそのための資格を持っているのか、もしくはカードを使った勝負が生死に関わるほどの大事だという仮定のもとで話した。いわばカード一組(専門用語ではデッキと称される#2)が銃器のように素人の扱うような物ではないという仮定だ。
 これには異論ももちろんある。そもそも漫画の世界ではその商品が爆発的人気を誇っている為にプロ大会などが存在し、それら選手にスポンサーがつくほどであるという状況であるというのが普通に想像して考えられる世界観だろう。
 だが、話の発端が、
「もし、戦争とかがカードゲームで勝負がつくなら平和だよな」
 というギャグから悪ノリした事によるので、まあ仕方がないといえる。戦争という行為と同じようにそれが重要な意味を持つ行為であるのなら、当然資格が必要であろう。
 どこぞのゲームのように、資格保有者は視線が合っただけでも戦闘を(つまりは試合を)はじめてしまう事が予想される。大体が、デッキを持ち歩くという行為自体が非常事態である事を表すからだ。
 負ければ、社会的・物理的な死が待っていることはたやすく予想にできる。決着がつくとジャッジが敗者に裁定を下すとか、どこからともなくレーザーが飛んでくるとか(おいおい、私は何も知らないよマザー#3)