で、続きな訳だけど

 まあ、そういった妄想の中で自分自身が生き残っていないということはまずありえないのではないかと思う。なぜなら不安から逃れる為に「世界ごとリセット」というとんでもない妄想を広げるわけだから、自分自身がいなくなってしまってはリセットする意味がない。アトラスのゲーム「女神転生」シリーズ*1で学校を舞台とした「if」というのがあるけれど、あれも結局は「悪魔召喚士としての自分」という形で世界が変わってしまうのである。
 ここで重要なのは自分はあくまで自分である、ということだ。自分を成り立たせるアイディンティティが消滅してしまっては意味がないので、「自分以外」には変わることがないのである。
 これはTRPGをやる上でとても重要なことだと思えるのである。

*1:通称メガテン。例外なく主人公は悪魔召喚士という異端の存在。そしてさまざまな問題に直面、日常を取り戻す為に戦うこととなる。敵対者とのいざこざを解決する上での選択肢に「会話」があるRPGとして私の中では他のゲームと別格である。