暇つぶしの場所

 私の通う大学には、何故か一階と地下にラウンジがある。
 どうやら地下のラウンジは昔やっていた食堂か何かの名残らしく、今はロッカーが立ち並ぶ区画にはいつも鍵のかかっている調理室とおぼしき部屋がある。地下室はかなりのスペースがあり、生徒用のロッカーを設置していても小さな教室くらいのスペースが残る。それが食堂時代に使っていたのであろうテーブルと椅子を設置してラウンジとして使われているのだ。
 しかし、このラウンジは学生の間ではあまり使われていない。地下というマイナスイメージの場所であるのと、つい一ヶ月前までは喫煙者の溜まり場になっていた事実がタバコを吸わない生徒の足を遠ざけていたせいであろう。
 こう言っちゃ悪いが、私個人としてはタバコ云々よりも地下にたむろする人達のガラの悪さが原因であると確信している。逆に一階のラウンジが比較的明るいイメージを保っているのは生活態度の違いであろうとも思っている。