まあ、そもそもどの辺りから「人を食う」なのか

 爪を噛む、傷口からの出血を吸う、火傷した部分を口に含む。
 こうしてみると、「人間」という生物は結構自分自身の体を結果的に口腔内に入れる状況が多々あります。まあ、唾液には少なからず殺菌作用があるので怪我した部分を舐めるというのは原始的な消毒方法ですが。
 血を吸う、という行為は結構身近な物です。
 切り傷を口で押さえた程度で「あいつは人食いだ!!」何ていわれたらたまりませんし、誰もその程度で大騒ぎしたりしないでしょう?まあ、出血する量にもよりますし、あんまり傷が深すぎると違う意味で大騒ぎですが。
 結局の所、能動的に「人を食う」という活動を行う事が禁忌なのでしょう。それが生きていようが死んでいようがそれを「食べる物」として摂取した時点で食人というべきです。